全身炎症リスク低減クリーニングパート②
2026年9月28日
歯のクリーニングと聞くと、どのようなイメージを思い浮かべますか?
多くの方にとって、それは 歯を白くするためのものや、口の中をさっぱりさせるためのものといった、美容的だったり、身だしなみ的な印象が強いかもしれません。
実際ところ、一般的な歯科医院で行われるクリーニングも、その多くは審美性や爽快感に置かれているので間違いはありません。
もちろん、それ自体に価値がないわけではないのですが、しかし、健康を長期的に維持するという視点から見たとき、それだけでは不十分ではないかと、私たちはそう考えています。
当院が提供する全身炎症リスク低減クリーニングは、美容の延長線上にあるケアではありません。
口から始まる健康を本気で考えた、医療としての全く新しいアプローチのクリーニングなのです。
口は、全身の入り口、炎症の起点

近年、国内外の有名大学による研究によって、歯周病が単なる口腔内の問題ではなく、全身の慢性炎症と深く関係する疾患であることが示されています。
歯周病があると、歯ぐきの中では常に炎症反応が起きているのです。その炎症によって産生されるサイトカインや、歯周病菌由来の物質は、血流に乗って全身へと広がっていきます。
ハーバード大学やカリフォルニア大学などの研究では、こうした状態が心血管疾患、糖尿病、免疫異常などと関連する可能性が指摘されています。
つまり、口腔内の慢性炎症は、目に見えない形で全身の健康に影響を及ぼしているのです。
この事実を知ると、クリーニング=美容というイメージは、あまりにも一面的であることに気づかされるとおもいます。
健康を維持するために、本当に必要なことは?

当院の全身炎症リスク低減クリーニングは、汚れを取ることをゴールにしているわけではありません。
目的は一貫して、口腔内に存在する慢性炎症のリスクを下げることにあります。
それをすることによって、全身の炎症負荷を軽減して、結果として健康を支えることを目指しています。
歯石除去、ジェット水流による洗浄、ポリッシング、そして深部へのレーザー照射。これら一つひとつの工程は、単独で見れば特別なものではないかもしれません。
しかし、どこに・なぜ・どの順序で行うのかを、全身炎症という視点から再設計している点が、当院の最大の特徴となります。
特に私たちが重視しているのは、歯茎の腫れが何ミリだから処置するという画一的な基準ではなく、その方の口腔内で、炎症が長期間続いてきた部位を見極めて対処することにあります。
例えば、レントゲンで確認される歯槽骨吸収は、その部位が慢性的な炎症の影響を受けてきた証拠でもあります。そうした場所こそが、全身炎症の観点から見て、優先的に介入すべきポイントとなるのです。
口から始まる、健康を意識するということ

口から始まる健康、この言葉は、単なるキャッチフレーズではありません。
口腔は、食事、呼吸、会話といった生命活動の起点であり、同時に細菌と免疫が常にせめぎ合う場所となります。
ここで炎症がコントロールされていなければ、全身がその影響を受け続けるのです。
逆に言えば、口腔内の炎症を適切にコントロールするだけで、将来の健康リスクを大きく下げられる可能性があるということでもあるのです。
医療に絶対はありませんが、国内外の研究と臨床経験の両面から見て、少なくとも一定以上の効果が期待できることは、はっきりしています。
予想外の効果 ― 癌のオペ後の回復が早かった理由

当院の全身炎症リスク低減クリーニングは、歯科領域にとどまらない反応を示すことがあります。
その一例が、癌のオペ後の回復です。
実際に、当院でこのクリーニングを受けていた患者さんが癌の手術を受けた際、担当医から、通常の3〜5倍以上のスピードで回復している、と驚かれたと複数の患者さんから伺いました。
もちろん、これはすべての方に当てはまる話ではありません。
医学的に単純な因果関係を断定することもできないと思います。
しかし、慢性炎症が少ない状態では、組織修復や免疫応答がスムーズに進みやすいことは、基礎医学の分野でも広く知られているのです。
つまり、口腔内の炎症を抑えることが、全身の回復力や治癒力に影響する可能性がある。
この事実は、決して突飛な話ではないといえるのです。
副作用がない、という大きな価値

医療介入を考えるとき、効果と同じくらい重要なのが副作用です。
当院の全身炎症リスク低減クリーニングは、薬剤に依存せず、外科的侵襲も伴わないため
身体にとって大きな負担をかけません設計となっています。
つまり、副作用という意味でのリスクが極めて低いのです。
これは、健康を維持するためのアプローチとして、非常に大きな利点となります。
というのであれば、やらない理由がほとんどない、そう言っても過言ではありません。
美容ではなく、未来の健康のために

私たちは、クリーニングを、今をきれいにするためのものという位置付けではなく、「未来の健康を守るための医療」として提供しています。
口から始まる健康を意識するという、その第一歩として、当院の全身炎症リスク低減クリーニングは存在しています。今までにない全く新しいアプローチとして捉えてください。
本当にあなたに最適なものは何かを考えてみることは、あなたの未来につながるからです。
コラムはウエスト歯科クリニックと玉川中央歯科クリニックで、それぞれ異なる内容を掲載しています。ぜひ、もう一方のコラムもあわせてご覧ください。
引用・参考論文(代表例)
- Harvard Medical School
歯周病と全身炎症、心血管疾患・代謝異常との関連を示した研究群 - University of California System
慢性歯周炎と免疫・炎症反応の相互作用に関するレビュー - Bui FQ, et al.
Periodontal Inflammation and Systemic Diseases: An Overview
Frontiers in Physiology - Sanz M, et al.
Periodontitis and cardiovascular diseases: Consensus report
Journal of Clinical Periodontology
この記事は
医療法人社団 聖和厚生会
ウエスト歯科クリニック/玉川中央歯科クリニック
統括院長
Dr. Ryo が執筆しました。
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