若年性認知症に迫る:原因と解決の糸口
2026年2月13日
今回のテーマはこちらです。
若年性認知症に迫る:原因と解決の糸口
若年性認知症は、65歳未満の比較的若い世代に発症する認知症の総称です。
高齢期の認知症に比べて、社会的影響が大きく、本人はたいていは現役であり、家族も子育て、介護をしている場合が多く、生活への打撃は計り知れません。
一般に、若年性認知症の原因としては、アルツハイマー病、前頭側頭型認知症、脳血管性認知症などが挙げられます。
しかし、臨床の現場においては、それだけでは説明できない共通点が患者に存在していることに気づくことがあります。その一つが、顔面の偏位や噛み合わせの不調和にあります。
本コラムでは、若年性認知症の原因に関する知見を整理しつつ、噛み合わせと、認知機能の関係について考察をします。
また、さらに トータルヘルスケアプログラム® という包括的な解決策の可能性を考えていきます。
若年性認知症の原因

若年性認知症の原因は多岐にわたります。
最も頻度が高いのはアルツハイマー病であり、脳内にアミロイドβ、タウタンパクが異常に蓄積することで神経細胞死が進行します。
その次に、脳血管性認知症は、脳梗塞や微小血管障害によって脳の血流が低下して、記憶や思考に障害をきたします。
また、前頭側頭型認知症は、行動や人格の変化を主徴として、比較的若い年齢で発症することが多いです。
他にも、頭部外傷、感染症、自己免疫性疾患、生活習慣病、アルコール、薬物による脳障害も関与します。
こうした原因は明確ですが、臨床で接する患者には、なぜこの年齢で発症するのか?、なぜここまで急速に進行するのか?、といった疑問を抱かせる症例が少なくないありません。既存の病因論では説明のつかない要素が存在している可能性があるのです。
噛み合わせと脳機能

噛み合わせの状態は口腔領域だけでなく、頭頸部や全身に大きな影響を及ぼします。
顎関節、咀嚼筋群、頭蓋骨の配置は神経、筋骨格系と連動しており、そのバランスの乱れは 局所的な問題では済まないのです。
まず、顔の左右非対称や顎の偏位は脳への血流に影響を与える可能性があります。頭蓋骨の僅かな歪みが、頸動脈の走行に変化を及ぼして、結果として脳の一部領域が慢性的な低酸素状態に置かれるわけです。
次に、物を粉砕する咀嚼は海馬や前頭前野を活性化することが知られていますが、噛み合わせが不良で片側だけを多用すると、刺激が偏って脳内活動の左右差を生じ得ます。
次に、顎の関節は自律神経系と密接な関係があります。噛み合わせの乱れが交感神経優位をもたらすと、慢性的な緊張や睡眠障害を引き起こして、脳疲労や認知機能低下を促進する可能性があるのです。
噛み合わせと若年性認知症

若年性認知症の患者は、顔貌の偏位や噛み合わせの不良が高頻度に認められます。
それは、単なる偶然ではなく、病態の進展と関連している可能性があるのです。観察される現象を整理すると以下のようになります。
噛み合わせの不良が影響する咀嚼機能の低下は、脳への感覚刺激を減少させ、長期的に認知機能の低下に影響を与えます。
顎の偏位による姿勢の異常は、頸部から頭部への血流を阻害し、脳機能低下を助長します。
慢性的な顎の関節の不均衡は、自律神経系を乱して、睡眠障害や全身疲労を引き起こし、認知症のリスク因子となるのです。
これらは必ずしも医学的に定説となっているわけではないのですが、しかし、実地に観察すると非常に多くの患者に共通して認められる特徴であり、無視すべきではないと考えています。
新しい解決の方向性として

このように考えると、噛み合わせの不調和を整えることは、単に物を粉砕する咀嚼機能を改善するだけでなく、脳機能低下の予防や改善に影響するのです。
そこで注目すべき取り組みがトータルヘルスケアプログラム® になります。
本プログラムは、歯科的アプローチを基盤としながら、全身と脳の健康を視野に入れた包括的な医療プログラムです。
最大100時間を超える精密分析を行い、2D・3D画像解析によって顔面や顎の偏位を可視化し、咬合状態を細部にわたって診断します。
さらに、全身の筋肉や神経、姿勢の状態まで総合的に評価して、個別に最適化された治療をおこないます。
このアプローチは、従来の歯科治療の枠を超えており、虫歯や歯列矯正を目的とするのではなく、身体全体の調和回復、や調律を目的として、結果的に脳の働きにも良好な影響を及ぼす可能性があるのです。
顔の偏位が是正されて、噛み合わせが整うと、脳血流や神経伝達の均衡が回復して、認知機能の改善や発症予防につながることが期待されるわけです。
まとめ

若年性認知症は複雑な病因を持つ疾患であり、従来の考えられている要因だけでは十分に説明できないケースがあります。
噛み合わせの不調和や顔面の偏位は、見過ごされてきたが重要な因子である可能性があり、これを是正することは、認知症の進行抑制や予防に新たな光をもたらすと考えています。
トータルヘルスケアプログラム® は、その具体的解決策として大きな可能性を秘めており、精密な分析と全身を視野に入れた統合的治療は、歯科治療を超えて、人生の質を根本から改善する取り組みである時いえます。
噛み合わせを整えることは、口腔内の問題解決にとどまらずに、脳と身体の調和を回復して、若年性認知症という現代社会の大きな課題に対しての、新しい希望の光」となり得るのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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統括院長 Dr.Ryo
コラムは、ウエスト歯科クリニック、と、玉川中央歯科クリニック、の両院に、それぞれ異なる内容で掲載しています。ぜひもう一方もご覧ください。




