何もしてない時の舌の位置は?
2026年2月17日
今日は、多くの方が意外と知らない、何もしていない時の舌の位置、についてお話しします。
舌の位置なんて気にしたことない、と思われるかもしれませんが、舌の置き方ひとつで、歯並び、呼吸、顔の形にまで影響があると、国内外の大学の研究から分かってきています。
結論からお伝えします

安静時、つまり 何もしていない時に、舌は、 上あごの天井の部分、専門的には硬口蓋、に軽く触れているのが理想的 です。
舌先は上の前歯のすぐ裏ではなく、そこから数ミリ奥にある 切歯乳頭 という小さな膨らみのあたりに、ほんの少しだけ触れているイメージです。
舌の真ん中から後ろにかけては、ふんわり上あごに寄り添うような位置ですが、歯には触れない状態が好ましいです。
その時、上下の歯はカチッと噛み合わせずに、ほんの少し隙間をあけて、さらに、口は軽く閉じて、呼吸は鼻からするのです。
これが、研究で、理想の安静位、と言われる舌の位置となります。
なぜこれがいいのか?

理由1. 歯並びと顔の形に関係
弱いけれど長時間かかる舌の圧力は、歯や顎に影響するのです。
アメリカのロマ・リンダ大学の研究では、舌が上あごにある人は、歯並びの幅が整っていて、下あごの角度も安定していたと報告されています。
理由2. 呼吸がしやすい
舌が下がると、のどの奥の空気の通り道である、気道が狭くなって、いびきや無呼吸の原因になることがあります。
ということは、舌を上げておくと、気道が開きやすくなって、呼吸がスムーズになるのです。
理解3. 顎や顔の筋肉がリラックス
研究によると、舌を上に置くことで、顎の筋肉の活動や自律神経のバランスに、良い影響があるようです。
具体的なやり方は?

まず唇を閉じて、上下の歯は軽く離してリラックスします。次に、舌先を上の前歯のすぐ裏ではなく、そのちょっと奥ろにある、小さい膨らみのところへ持っていきます。 そして、舌全体を広げて、軽く上あごに触れるようにして、鼻から息をします。
こんな人は注意です

口呼吸のクセがあり、舌がいつも下に落ちていて、前歯を押すような舌のクセがあると、歯並びや顎の成長に影響することがあります。
まとめとして、
何もしていない時の舌の位置は、歯並び、呼吸、姿勢に影響することがあるようです。
理想は、舌先は上の前歯のすぐ裏の少し奥で、舌全体は上あごに広く寄り添うような位置で、歯は軽く離して、口を閉じて鼻呼吸をする。
ぜひ、今日から意識してみてください。
最後に、この内容は国内外の研究に基づいています。
- Sunら(2025, BMC Oral Health)舌位と骨格パターンの関連
- Yoshikawaら(2021, 日本)舌圧と姿勢の研究
- Łuszczuk(2019, ポーランド)舌の安静位に関する総説
- その他、矯正歯科・舌機能に関する複数の研究




