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ワクチンは効果があるのか?

2026年9月2日

口の中ににも影響を及ぼすことから、ワクチンについて検証していきます。

結論から言えば、効果はあります。

ただし、状況と目的を限定してから評価しないと、判断を誤るから簡単には言い切れません。

これが最も誠実な答えだと私は思っています。

薬はワクチンは、効果だけが先に語られ、危険性(有害性)が付け足しのような程度しか語られず、人が自分の責任で判断しようとした時に、正しく判断できないバランスが悪い状態に置かれています。

とくにCOVID-19では、その構図が強く出ており、私はこの問題を、論点として正面から扱うべきだと考えます。

私の体感では、ワクチンを投与させている人の口腔内はとにかく荒れており、正常な状態ではなかったと記憶しています。

効果があるとは、何に効くという意味なのか?

ワクチンのイメージ

ワクチンの効果は、ひとつの言葉でまとめて表現すると誤解を生また思います。

通常、ワクチンが狙うのは大きく分けて次の3つあります。

  1. 発症を減らす
  2. 重症化・入院・死亡を減らす
  3. 感染や流行を抑える

例えば、COVID-19ワクチンの初期の大規模試験では、発症予防効果が高い数字として報告されました。

BNT162b2(ファイザー)の第3相試験では発症予防に関して高い有効性が示され、主な副反応、具体的には局所痛、倦怠感、頭痛なども整理されています。 

同様にmRNA-1273(モデルナ)の第3相試験でも、発症予防と重症化抑制の有効性が示され、重篤な有害事象は稀で両群で同程度という形で報告されていました。

ここまでは効果があると言ってよいと思いますが、問題は、その効果が永続するのか、誰にとっても同じか、どの変異株でも同じかという点にあります。

効果は変わる

COVID-19ではウイルスが変異し、免疫が追いかける構図が続きました。

結果として、発症予防はとくに変異株、時間経過の影響を受けやすいわけです。小児においても、デルタ期とオミクロン期で発症予防効果が大きく異なり、オミクロンでは短期間で低下しやすいことが報告されています。 

ワクチンの価値が残りやすいのは、一般に重症化予防の側面です。

イングランドの高齢者での検討では、症状のあるCOVID-19や入院・死亡に対して、BNT162b2やChAdOx1(アストラゼネカ)が実地で有効に働いていることが示されています。 

また、デルタ〜オミクロン期における入院など重いアウトカムに対する持続性を評価した研究もあり、目的、例えば、入院・救急受診などによって見え方が変わることが示されています。

つまり、効果があるという言葉は、発症か重症化かなのか、何に対しての効果なのか? どの時期でどの変異株か、どんな年齢で基礎疾患があるのかを添えないと、正確ではないわけです。

効果を語るなら、危険性(有害性)もキチンと語るべき

危険性を伝えるイメージ

ワクチンは医療介入です。効果があっても、有害性が一定以上なら採用できないはずです。これは医療の常識です。

COVID-19ワクチンでは、接種後の心筋炎が早期から議論になりました。イスラエルでの監視データを用いた論文では、接種後心筋炎の発生状況が整理され、監視の経緯と定義に基づく評価が示されています。 

ここで大切なのは、心筋炎の有無ではありません。

頻度はどの程度か、誰に多いのか、性差はあるのか? 重症度はどうか、回復はどうなのか、 感染そのもののリスクとどう比較するかを同じ重要度で、患者側にも提示する必要があるはずです。

コロナの時は、効果だけが大きく報じられ、危険性が最後に小さく添えらたことから、受け手は安全が前提であると誤解して、悲劇がおきました。

これは医学の問題というより、伝え方という、リスクコミュニケーションの問題であり、これも効果以上に重要であると私は考えています。

因果関係なし、が連発されると、人は判断不能になる

頭を抱える男性

科学的には、因果関係が否定されたことと評価できない(データ不足など)は全く違すのです。

しかし社会の言葉として因果関係なしが繰り返されると、多くの人はそれを問題なしであると受け取ってしまうわけです。

また、逆に、疑う人からすると、隠しているのでは?と感じてしまい、結果として分断が生まれてしまいます。

本来は、何が分かっているのか、何が分かっていないのか、分からない理由は何か、例えば、データ不足てあったり、検出力てあったり、追跡期間であったりを明確に公表するべきだったのです。

COVID-19では、社会的圧力も加わり、特に勧め方が強く出た局面があり、この点について尋常ではなかったと感じる人がいたと思います。私もその一人でした。

では、どう語れば誠実だったのか?

ワクチンを語るときの順番を、私はこうすべきだと考えています。

  1. 効果もあるが、危険性も伴う医療介入
  2. 効果は、時期・変異株・対象で変わる
  3. 危険性があり、頻度・重症度・対象差がある
  4. 分かっていない点を明記
  5. その上で、本人が選択できる形にする

この順番こそが、判断できる状態をつくるのです。

ちなみに、最後に小さく注意書きを添える方式が、薬やワクチンを選択する場合、よくみられますが、この方法では、人を正しい理解に到達させるのは到底無理だと考えでいます。

薬やワクチンの前に土台を整える

口腔内を整えるイメージ

ワクチンを語ることと、免疫の土台である炎症や生活条件、口腔環境を語ることは、とても重要です。

しかも、口腔内の慢性炎症である歯周病のコントロールや、咀嚼という粉砕機能の回復は、一般にリスクが小さく、日々積み上げられていきます。だからこそ、まず低リスクで可逆的な選択肢から整えるという順番は合理的なのです。

ただし、口だけで感染症が全て防げるという意味ではなく、免疫の土台づくりの一部として、重要であるのです。

まとめとして、

ワクチンを打つ様子

ワクチンに効果はある:初期試験や実地データで、発症・重症化・入院・死亡の抑制が示されてきた。  

ただし効果は固定ではない:変異株や時間経過で、特に発症予防は動きやすい。  

しかも、危険性はゼロではない:心筋炎など、監視で議論された有害事象がある。  

だから効果と危険性を同じ重さでキチンと示し、最後の付け足し的に伝える形式にしない。

その上で、土台を整える:低リスクで日常的にできる対策(口腔の炎症管理、噛む力の回復など)を先に固めることは、医療介入と両立する。

私は、ここらを外してワクチンを語るべきではないと考えています。

コラムはウエスト歯科クリニック玉川中央歯科クリニックで、それぞれ異なる内容を掲載しています。ぜひ、もう一方のコラムもあわせてご覧ください。

引用・参考文献

  1. Polack FP, et al. Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine. NEJM, 2020.  
  2. Baden LR, et al. Efficacy and Safety of the mRNA-1273 SARS-CoV-2 Vaccine. NEJM, 2021.  
  3. Lopez Bernal J, et al. Effectiveness of the Pfizer-BioNTech and Oxford-AstraZeneca vaccines… in older adults in England. BMJ, 2021.  
  4. Mevorach D, et al. Myocarditis after BNT162b2 mRNA Vaccine against Covid-19 in Israel. NEJM, 2021.  
  5. Tartof SY, et al. Estimated BNT162b2 Vaccine Effectiveness… Delta and Omicron among 5–11-year-old children. JAMA Network Open, 2022.  
  6. Durability of BNT162b2 vaccine against hospital and emergency department admissions due to delta and omicron variants. The Lancet Respiratory Medicine, 2022.  

この記事は
医療法人社団 聖和厚生会
ウエスト歯科クリニック/玉川中央歯科クリニック
統括院長
Dr. Ryo が執筆しました。
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