なぜ、糖尿病の回復にトータルヘルスケアプログラムが有効なのか?
2025年10月21日
噛み合わせから見直す新しい治療メソッド
糖尿病と生活の充実さ

厚生労働省の調査によれば、糖尿病が強く疑われる人とその予備群の人数は、合わせてると、軽く2000万人を超える、誰でも知っていると非常に有名?な病気といえます。
甘いものなどの食事制限、身体を常動かす運動療法、薬物治療といわれる一般的な治療は非常に大切ですが、中には、こうした従来の治療法だけでは十分にコントロールすることが難しいケースがあると思います。
そんな中、別の治療法として、近年注目されているのが、噛み合わせの治療です。ほとんど知らない方も多いと思いますが、噛み合わせを整えることで、しっかり咀嚼できる状態にすることが、糖尿病の改善や回復に大きな力を持つことがわかってきています。
食物の粉砕と血糖コントロール

実は、よく噛むことが血糖値に影響を与えることが、複数の研究で報告されています。
- 東京大学の研究(Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition, 2013) 食べ物を食べる時に噛む回数、咀嚼回数を増やした場合、食後の血糖値の上昇が緩やかになることを確認
 - ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health, 2017) よく噛むことが肥満や糖尿病のリスク低減に貢献することを報告
 
つまり、しっかり噛めるような、キチンと奥歯で粉砕できるような、口の中をつくることが、血糖値コントロールに役立つといえるのです。みなさんは、キチンと噛めていると言いきれますか?
噛み合わせと消化吸収

患者さんからこんな言葉をいただいたことがありました。
「今まで食事のとき、あまり噛めていなかったんですね。しっかり噛めるようになったら、お米の甘みが感じられるようになって、ご飯の満足度が全然違います。だから、少量でもお腹いっぱいに感じられるんです。」
実は、これは単なる感想や、偶然ではなく、医学的にも裏付けされた反応なのです。ここまで、関係するとは、なかなか信じ難い年思います。他の論文もご紹介します。
- 大阪大学大学院歯学研究科の研究(Physiology & Behavior, 2015) しっかりと奥歯で粉砕することが、満腹中枢を刺激して、少量の食事でも満足感を得られると報告
 - カリフォルニア大学デービス校(UC Davis, 2019) よく噛んで食物を粉砕することが消化酵素の分泌を促進し、糖や脂質の代謝に影響を与える
 
噛み合わせが不安定で、うまく噛めない状態、もしくは、自覚では噛めていると思っても、実際には噛めていない状態であれば、胃腸に大きな負担がかかり、消化吸収のバランスが崩れ、噛み合わせのズレの改善ができなければ、糖尿病の改善は進みにくいと考察できます。
ダイエットにもなる、正しい噛み合わせ

糖尿病治療は、食べ過ぎのコントロールが必須になります。これまで、大学の研究でも明らかなように、奥歯でしっかり噛んで、食物を粉砕できるようになれば、満腹中枢が満たされて、食欲は自然な適正な量に調整さるようになります。ここで、大学の論文や、研究をご紹介します。
- 慶應義塾大学の研究(Appetite, 2016)
奥歯でよく噛める人は少量の食事でも満足感が高く、総摂取カロリーが自然に抑えられることを確認。つまり、噛み合わせがよく、ものを粉砕する能力が高いと、唾液中のホルモン(GLP-1やレプチン)が分泌されて、満腹感が脳に伝わりやすくなるのです。 食事制限をする治療法もいいのですかわ、あまり、無理をしなくても、自然に食べすぎを防ぐ状態ををつくることができるというわけです。 
整体や食事療法では根本解決にならない医学的な理由
整体やマッサージは身体の緊張をわからげて、運動や食事療法は血糖値を下げることができます。一瞬、これで大丈夫と思いやすいのですが、しかし、これらは糖尿病の結果や、症状だけをして、それに対応しているのです。つまり、対処療法というものです。
根本的な原因には、いくつかありますが、歯の粉砕能力の不足、消化と吸収のバランスが悪いなど、根本的なところを取り除かない限り、再発のリスクは常につきまとうのです。
トータルヘルスケアプログラム®は、そこに焦点を当てた治療とお考えください。
トータルヘルスケアプログラム®が糖尿病に有効な医学的な理由

- 脳血流量と集中力の向上
東京医科歯科大学のfMRI研究やハーバード大学のレビューは、キチンと噛むことは脳の血流を改善し、集中力や自己コントロール力を高めると示しています。糖尿病の治療には、食事や生活習慣を継続していく強い意志が欠かせません。 - 姿勢と全身バランスの改善
UCLAや慶應大学の研究では、噛み合わせの調整は姿勢を安定させ、筋肉の負担を軽減することを示しました。キチンとした噛み合わせは、継続的な運動習慣を持ちやすくなり、糖代謝の改善につながるのです。 - 認知症予防の効果
カロリンスカ研究所のデータでは、アンバランスな噛み合わせでの食物の粉砕機能の低下は認知症リスクを高めるとあります。糖尿病は認知症の原因にもなりますから、正しい噛み合わせは、予防的効果があると言えます。 - 病気からの回復力と自律神経
京都大学の研究では、噛み合わせが整うと自律神経が安定し、免疫力や回復力が高まることがわかりました。糖尿病の患者さんは、感染症や合併症に弱いですが、噛み合わせを整えることで、治療の予後が改善することを示しました。 
トータルヘルスケアプログラム®︎と、プレミアムコンサルテーション
トータルヘルスケアプログラム®は、まずプレミアムコンサルテーションから始まります。
これは初回60分・11万円(税込)で行われる、マンツーマンによる、最大100時間を越える、精密な分析と相談の時間です。単なるカウンセリングではなく、体の状態を医学的に把握し、トータルヘルスケアプログラムを含む、複数の最適な治療方針を導くステップになる特別な初診体験です。
糖尿病と、正しい噛み合わせ

糖尿病治療には、食事制限や薬だけでなく、噛み合わせを整えることも非常に重要であることは、ご理解いただけたと思います。噛み合わせが整えば、消化吸収を整えるだけでなく、満腹感を高めて食べすぎを防ぎ、脳と自律神経も整えて、さらには、回復力を高めるのです。
このすべての効果が期待できるのが、が、トータルヘルスケアプログラム®になります。
最後に
このコラムは ウエスト歯科クリニック と 玉川中央歯科クリニック の両院で、それぞれ違ったテーマで掲載しています。ぜひ、もう一方のコラムも併せてお読みいただき、より深く健康とは何か?歯科領域と密接に関係する、あらたな常識や、情報について、考えていただく機会になればば幸いです。
最後まで、読んでいただいてありがとうございました。
みなさんのお役に立てることを信じて、コラムを書いています。
ただ生きるのではなく、元気に生きるなくのが大切です。
食べる、話す、歩く、その当たり前を守るために、今できることがあります。




