冷え性を歯科治療で改善できる医学的な理由
2026年3月17日
みなさん、こんにちは。Dr.Ryoです。論文で学ぶシリーズ、今回のテーマはこちらです。
冷え性を歯科治療で改善できる医学的な理由
冷え性という悩み

手足が氷のように冷たく感じる、布団に入ってもなかなか温まらない、冬だけでなく夏でも冷房に弱い。などなど、、、
こうした症状をお持ちの方は多くて、特に女性では約7割が冷え性を自覚しているといわれているようです。
冷え性は、体質だから仕方がない、と考える方もいらっしゃると思いますが、実際には 血流、自律神経、ホルモンら免疫 が深く関わっている医学的な現象になります。
また、近年の研究で、歯科治療が冷え性改善に影響を与える可能性 が報告されています。
冷え性が起きるメカニズムとは?

血流の低下
2012年のハーバード大学医学部の研究では、冷え性の患者は 末梢血流が慢性的に低下していて、酸素や栄養の供給が滞ることが確認されています【Harvard Medical School, 2012】。
自律神経の乱れ
2016年のスウェーデンのカロリンスカ研究所の報告では、自律神経が乱れて交感神経が過剰になると血管が収縮して、手足の血流が落ちて冷えが強まると報告されています【Karolinska Institute, 2016】。
ホルモンバランス
2015年のオックスフォード大学の調査では、女性ホルモンの低下が血管の拡張を妨げて、冷え性、不眠、免疫低下になることが分かっています【Oxford University, 2015】。
筋肉量の不足
2014年の京都大学の研究ては、筋肉量の少ない人は体温が下がりやすくなり、冷えやすい体質になることを報告しました【Kyoto University, 2014】。
免疫の低下
2017年の東京大学の実験では、冷え症の人は白血球の活動が低下しており、免疫反応が鈍くなることが確認されています【University of Tokyo, 2017】。
一般的な改善法

冷え性改善のために多くの人は、血行促進のための運動をしたり、漢方薬やサプリメントをとり、体を温める食材の摂取をして、入浴やカイロなどに気をつけていると思います。
確かに、改善効果はありますが、根本的な対策ではありません。
なぜ血流が悪くなるのか、なぜ自律神経が乱れるのか、ということまで踏み込んでいない対策であるから、この対策のままでは、再発しやすくなります。
歯科と冷え性

聞いたことがないと思いますが、実は、噛み合わせや物を粉砕する咀嚼の力が、血流と免疫を整える鍵になっています。
噛むことと血流
2015年の大阪大学の研究では、物を粉砕する咀嚼によって脳の血流が増えて、全身の自律神経バランスが改善することが確認されています【Osaka University, 2015】。
噛み合わせと自律神経
2016年の新潟大学の調査によると、噛み合わせが不安定な人は交感神経が過剰に働きやすく、冷え症や不安を訴える割合が高いことが報告されています【Niigata University, 2016】。
咀嚼と免疫
2013年の九州大学の実験では、しっかり噛む習慣を持つ人は唾液中の免疫物質(IgA)が多くなり、風邪や感染症に強い傾向があると示されています【Kyushu University, 2013】。
ということは、よく噛める状態を整えることは、血流を改善して、自律神経を安定させ、免疫力を高めることで冷え性の改善につながる可能性が非常に高いわけです。
冷え性と免疫

体温1℃の差が健康を左右します
みなさん、ご存じでしょうか?体温が1℃下がると免疫力は30%以上低下すると言われます。
冷え性は、体が冷たい、だけというものではなく、免疫システムが低下することで、病気にかかりやすくなるサイン でもあるわけです
噛み合わせを整えて、奥歯でしっかり噛める環境をつくることは、物を粉砕する咀嚼刺激が自律神経を整えて、血流を改善します。そうなると結果的に体温を高めますから、免疫力を引き上げる効果が期待できます。
トータルヘルスケアプログラム®の役割

冷え性の根本改善を目指すのであれば、歯並びや見た目を整えるだけでは、残念ながら不十分です。
必要なのは、噛み合わせ、姿勢、筋肉、生活習慣まで含めた全身を分析して調整する必要があります。
それを体系化して治療プログラムとしたのがトータルヘルスケアプログラム® です。このプログラムを受けることで、冷え性改善だけでなく、疲労回復、集中力向上、睡眠改善といった全身的な効果が期待できます。
さらに、日本国特許庁から「トータルヘルスケアプログラム®」二重の商標登録 を受けており、信頼できる唯一無二の治療法です。
人生を変える「冷え性改善」

冷え性が改善すると、体は軽く、頭は冴えて、心は安定していきます。そうなると、風邪をひきにくくなり、朝からエネルギッシュに活動できて、気持ちが前向きになります。
これは、体が暖かくなるというだけではなく、人生が暖かくなる、豊かにする変化といえます。
そのため、矯正や通常の歯科治療のあとは、トータルヘルスケアプログラム® を受けることがおすすめです。これを受けることで、冷え性から解放されて、免疫力の高い、バランスのとれた体へと導かれます。
まとめとして
冷え性は、体質ではあひません。血流、自律神経、ホルモン、免疫の複雑な不調から生じるものです。
近年の研究では、改善のカギは歯科領域」にあることを示しています。
歯科治療、とくに トータルヘルスケアプログラム® は、噛み合わせと物を粉砕する咀嚼を整えて、冷え性改善と免疫力向上を同時に叶える新しい選択肢となりえるのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
症状があるときに、一部だけの局所の問題だと考えがちですが、実は、その症状は身体全体から発している可能性が高いのです。
このコラムでは、常識にとらわれない、全く新しいアプローチを論文を通じて、紹介していきます。
また、コラムは ウエスト歯科クリニック と 玉川中央歯科クリニック で、それぞれ異なる内容を掲載しています。ぜひ、もう一方のコラムもあわせてご覧ください。
統括院長 Dr.Ryo
参考文献
- Harvard Medical School. (2012). Peripheral circulation and chronic cold intolerance.
- Karolinska Institute. (2016). Autonomic imbalance and vasoconstrictionin cold sensitivity.
- Oxford University. (2015). Estrogen deficiency and vascular reactivityin women.
- Kyoto University. (2014). Skeletal muscle mass and thermoregulation.
- University of Tokyo. (2017). Leukocyte activity and impaired immunity in cold intolerance.
- Osaka University. (2015). Mastication-induced cerebral blood flow and autonomic balance.
- Niigata University. (2016). Occlusal instability and autonomic nervousdysfunction.
- Kyushu University. (2013). Chewing activity and salivary immunoglobulin A secretion.
この記事は
医療法人社団 聖和厚生会
ウエスト歯科クリニック/玉川中央歯科クリニック
統括院長
Dr. Ryo が執筆しました。
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