ツヤのある髪になるには?
2026年1月2日
みなさん、こんにちは。Dr.Ryoです。今回のテーマはこちらです。
ツヤのある髪になるには?
髪のツヤは美容的要素だけではなく、健康状態を映し出す鏡です。髪の表面に見える光沢は、キューティクルの配列、毛幹の含水量、脂質膜の保持によって決ますのですが、これらは外的ダメージだけでなく、栄養状態、免疫機能、ホルモン環境、精神的ストレス、などの全身的要因によって左右されるのです (Robbins, 2012)。
このコラムでは、髪のツヤを維持して改善するための要因を論文的知見に基づいて整理して、最後に免疫力を高め全身的に健康を支援する治療法や、取り組みについて考察していきます。
毛髪の構造とツヤ

毛髪は主としてケラチンタンパク質できており、外層にはキューティクルと呼ばれる扁平細胞が魚鱗状に重なり合っています。 キューティクルが滑らかに配列されていると、光の反射が均一となって、ツヤ、として認識されるのです(Kaliyadan & Nambiar, 2019)。
その反面、紫外線、熱、化学的ダメージでキューティクルが損傷すると、乱反射が増えて、髪は、パサついて、くすみ、として見えます (Robbins & Crawford, 1991)。
また、毛髪の水分含有量は理想が10~15%とされて、これが失われると柔軟性と光沢が損なわれます (Chouhan et al., 2019)。ツヤの維持は毛幹だけでなく、頭皮の環境、皮脂の分泌、血流の供給とも関係しているのです。
外側からのケア

外側からの毛髪へのケアは、ツヤの保持に一定の効果があります。低刺激性のシャンプーは過剰な皮脂除去にならずに頭皮のバリアを保ちます (Trüeb, 2015)。また、トリートメントによるシリコーン、カチオン性ポリマーの付着はキューティクルを平滑化して、光学的なツヤを増加させることがわかっています(Garcia et al., 2018)。
ただ、、このような外用からのケアは表層的・短期的効果であり、ツヤのある毛髪の育成には、内因的要因の改善が不可欠であるのです。
栄養学的要因

ケラチンは、毛髪の主成分ですが、これの合成には、十分なアミノ酸の摂取が必要なのです。特にシステインやメチオニンといった含硫アミノ酸は毛髪形成に直結する といわれています(Rushton, 2002)。
さらに、ミネラル、例えば、亜鉛、鉄分、銅などは毛母細胞分裂に寄与し、ミネラルの不足は脱毛をおこしやすくなひ、それだけでなく、毛幹という髪の幹みたいなところが折れやすくなり、切れ毛 や、枝毛を生じやすくなります。(Bolognia et al., 2018)。
それに対して、オメガ3脂肪酸は炎症の抑制させて頭皮環境を改善して、毛髪の健やかさを支えます (Borelli et al., 2015)。つまり、食事と毛髪健康の関連は多くの疫学的研究で支持されており、偏食を直すことが、ツヤ髪、への第一歩になるのです。
睡眠とホルモン

脳の松果体から分泌されるホルモンのメラトニンは、毛包周期、つまり、毛髪が生えて成長して抜け落ちるまでの成長期の促進に関与して、(Fischer et al., 2008)、睡眠不足や夜間の光曝露が毛髪の質に影響を与える。
さらに、成長ホルモンや女性ホルモンであるエストロゲンは毛髪の太さや光沢と関係があり、睡眠の質の向上は毛髪の美容的改善にも影響します (Randall, 2008)。
ストレス・免疫力と毛髪

精神的なストレスは、免疫の抑制を引き起こし、毛包周囲の炎症や成長阻害に直結します (Paus et al., 2014)。近年、自己免疫的機序が脱毛症の発症に関係することがわかってきており、免疫系の安定が毛髪の健康に深く関与しています(Gilhar et al., 2012)。
また、慢性的な炎症や、フリーラジカル、つまり体内で発生する活性酸素と抗酸化作用のバランスが崩れて酸化の働きが過剰になった、酸化ストレスが続くと、毛幹のダメージだけでなく、頭皮微小循環の低下を引き起こし、毛髪のツヤ減少へとつながります(Trüeb, 2009)。これらのことから、免疫機能を適切に維持することが、髪の美しさを支えるといえるのです。
人を多方面から治療する、全人的アプローチ

毛髪のツヤは化粧的要素ではなくて、栄養、睡眠、ストレス管理、免疫力といった全身的要因が反映した結果、おきるものであることが明らかとなりました。。部分的な対症療法ではなく、包括的にからだを整える、全人的アプローチ、が必要なのです。
ここで注目されるのが、医療法人社団 聖和厚生会が提供する トータルヘルスケアプログラム® です。最大100時間超に及ぶ精密分析に基づき、食事・生活習慣・免疫機能・ストレス要因を総合的に評価し、個別最適化された健康支援を行う治療プログラムになります。
その成果は体調改善だけでなく、毛髪や肌の質感などの美容にも反映されることが臨床的に観察されています。これは免疫力を整えることが、髪のツヤにつながる、という理論的裏付けと合致するのです。
おわりに
ツヤのある髪、は化粧品や美容処置だけでは、カバーしきれません。本質的な美しさは、内的要因の最適化、つまり、栄養、睡眠、ストレス、免疫力の調整から生まれるのです。髪のツヤは全身の健康の鏡のようなものであり、そのための包括的プログラムとして トータルヘルスケアプログラム® は有効な選択肢となり得ると考えています、
美しい髪は外見的魅力ではなく、心身が健やかであることの最も自然な証なのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今までの常識にとらわれずに、情報をキチンと精査する時代になってきています。
医療は、専門医が偉いというふうな風潮もあります。
私は、専門医よりも総合診断ができる人が一番、患者さんには必要であると考えています。
細かく細分化してみるのも大切ですが、まずは、患者さん自身を診ることのできる医療関係者が一番、身近にいて欲しい人材ではないでしょうか?
このコラムの情報や、新しい切り口が、みなさんや、みなさんのご家族、ご友人にとって、お役にたてることを祈っています。
統括院長 Dr.Ryo
このコラムは、ウエスト歯科クリニック、玉川中央歯科クリニックのホームページで、別の内容で掲載されています。youtube 、100まだ生きる!人生が変わる歯科 Dr.Ryoチャンネル 、も併せてご覧ください
参考文献
- Robbins CR. Chemical and Physical Behavior of Human Hair. Springer; 2012.
- Kaliyadan F, Nambiar A. “Hair care and styling.” Indian J Dermatol Venereol Leprol. 2019;85(1):8–16.
- Robbins CR, Crawford RJ. “Cuticle damage and the tensile properties of human hair.” J Soc Cosmet Chem. 1991;42:59–67.
- Chouhan S, Sharma S, Guleria S. “Hair care cosmetics: an overview.” Int J Pharm Sci Res. 2019;10(1):268–282.
- Trüeb RM. “Shampoos: Ingredients, efficacy and adverse effects.” J Dtsch Dermatol Ges. 2015;13(1):1–10.
- Garcia M, et al. “Hair conditioning and smoothing by cationic polymers.” Cosmetics. 2018;5(3):50.
- Rushton DH. “Nutritional factors and hair loss.” Clin Exp Dermatol. 2002;27(5):396–404.
- Bolognia JL, et al. Dermatology. 4th ed. Elsevier; 2018.
- Borelli C, et al. “N-3 fatty acids in dermatology.” Dermatology. 2015;231(3):215–222.
- Fischer TW, et al. “Melatonin and human skin aging.” Exp Dermatol. 2008;17(9):713–730.
- Randall VA. “Hormonal regulation of hair follicles exhibits a biological paradox.” Semin Cell Dev Biol. 2008;19(3):274–285.
- Paus R, et al. “Neuroimmunoendocrine circuitry of the ‘brain-hair follicle axis’.” Trends Immunol. 2014;35(1):32–40.
- Gilhar A, et al. “Alopecia areata.” N Engl J Med. 2012;366:1515–1525.
- Trüeb RM. “Oxidative stress in ageing of hair.” Int J Trichology. 2009;1(1):6–14.




