最近、顔が歪んできた、なぜ?
2026年1月16日
みなさん、こんにちは。Dr.Ryoです。今回のテーマはこちらです。
最近、顔が歪んできた、なぜ?
朝、洗面所の鏡をみたときに、なんだか顔が歪んで見える、と感じたことはありませんか?
写真に写った自分の顔が左右で違って見えたり、笑ったときに口角の高さがズレて揃わなかったり。年齢とともに少しずつ変化するのは自然なことですが、はっきりとした、歪み、になっていることがあります。
顔の歪みには、さまざまな原因がありますが、骨格、噛み合わせのズレの問題、筋肉のバランスの崩れ、日常の習慣、全身の姿勢、ストレスも関係しているのです。ここでは、その背景を丁寧に解説していきます。
顔が歪むのはなぜ?

顔の形は、頭蓋骨と顎骨出てきています。特に下顎の位置は顔の印象に大きな影響を与えますから、噛み合わせが不安定になって、ズレてくると、顎が左右どちらかに偏って動いて、長期的に見ると骨格自体に変化などの偏りからくる悪影響が出てくるのです。
例えば、右側だけで噛む癖があると、右側の筋肉は発達して、左側は弱くなります。それを放置すると、顎が引っ張られて顔のバランスが崩れていきます。歯を失ったまま放置した場合も同じで、噛み合わせの高さが変わって、顎の位置がずれて、長期間経過することで、顔の歪みにつながることがあるのです。
近年の研究では、噛み合わせのズレと顔面非対称の関連は明らかにされていて、特に、下顎の偏りは顔の歪みの大きな原因となります。
アンバランスな筋肉
顔には表情筋という筋肉があり、笑ったり話したりするときに働きます。この筋肉の使い方が偏ると、顔の左右差が強調されてしまいます
例えば、頬杖をよくつく人は 片側の筋肉に常に圧力がかかり、筋肉や皮膚が引き伸ばされています。。寝るときに横向きで同じ側を下にする癖がある人も、長年続けることで左右差が生まれやすくなるでしょう
さらに、パソコン、スマホを長時間使う人は首や肩の筋肉に強い緊張がかかり、それを放置していると顎や顔の筋肉にまで影響を及ぼすことも知られています。
姿勢とのつながり
全身の姿勢も顔の歪みに関係していることがわかってきています。 猫背やストレートネックになると、頭の位置が常に前に出ているため、顎の角度が変化していきます。その結果、顔の筋肉の使い方に左右差が生まれ、表情にも偏りが出てくるのです
整体や理学療法の分野でも、骨盤の傾きや背骨のゆがみが顔の非対称に影響する、という報告があります。つまり顔の歪みは、顔だけの問題ではなく、身体全体のバランスとの問題ともいえるわけです
加齢と生活習慣
年齢を重ねると、皮膚、脂肪、筋肉の張りが弱まって、重力に引っ張られて下がっていきます。これも 顔の左右差を強調する原因になります。また、表情の癖、例えば片方だけで笑う、片眉を上げるなどがあると、その癖が積み重なって歪みとして定着していくこともあるのです
ストレスも大きな要因となります。
歯ぎしりや食いしばりは、無意識に行われることが多くて、これが慢性的に続くと顎関節や顔の筋肉に強い負担をかけて、顔の形を変えてしまうことがあるのです
医学的な要因は?

実は、顔面神経麻痺や顎関節症などの疾患が原因になることもあります。顔面神経麻痺では片側の筋肉が動かなくなり、表情が大きく歪んでしまいます。顎関節症では顎の動きが制限されて、噛むときに偏りが生じやすくなるのです。
もし、急に顔の歪みが強く出てきた場合や、痛みやしびれを伴う場合は、第一に、速やかに医療機関を受診することが大切となります。ただ、医療機関で問題がないと診断されたかも関わらず、偏りが治らないとか、悪化していくようであれば、最後にもお話ししますが、歯科領域のケアが必要になると思います。
セルフケア

顔の歪みを感じ始めたときに、自分でできることはあるのでしょうか。
まず、日常生活の癖を見直すことです。頬杖をやめる、寝るときの姿勢を日によって左右で変える、片方の歯ばかりで噛まずに左右均等に噛む。これだけでも負担は軽減されて、症状はかるくなるかもしれません。
他には、顔の筋肉を均等に使うことを意識することが大切です。鏡の前で口角を左右同じ高さに上げる練習や、舌を左右均等に動かすトレーニングも効果的といえます。
また、全身の姿勢を整えることも重要で、猫背を改善するストレッチや、胸を開く深呼吸を習慣にすることで、頭や顎の位置が正しい位置に戻っていきます。
歯科からのアプローチ

歯の噛み合わせ、や顎関節の状態は、顔の歪みに直結すると考えられています。歯科では、噛み合わせの調整やマウスピース治療によって顎の位置を安定させて、結果として、顔のバランスを整えるアプローチが行われています。特に、ご自身で噛み合わせが悪いと自覚している方は、噛み合わせの専門的な診察を受けることで改善する可能性があるかもしれません。
顔の歪みは、全身からのサイン

顔の歪みは、見た目だけの審美的な問題ではなく、生活習慣や身体全体のバランスのズレや、崩れを示すサインであるとも考えられます。毎日の小さな癖を見直して、それ以外には専門家の助けを借りることで、改善できる可能性は十分にあると思います。
当院では、噛み合わせと顔のバランス、さらには全身の健康とのつながりを重視した診療を行っています。特に、私が開発した トータルヘルスケアプログラム® は、顔や顎の状態だけでなく、姿勢や呼吸も含めた包括的な分析を通じて、一人ひとりに合わせた改善に導く治療プログラムです。
最近、顔が歪んできた、と感じたとき、それはあなたの体が発しているメッセージかもしれません。小さな気づきを放置せず、今できることから始めてみませんか。
最後まで読んでいただきありがとうございました
私は、みなさんが、体をいたわらずに、やりたいことを我慢せずにやれる、そんな身体をつくるサポートをしています。
顔のズレは、身体のズレです。
腰痛、膝関節の痛み、それはたまたまでしょうか?
歪みを放置すると、もっと重い症状を引き起こす可能性を秘めていると考えています。
そのら解決策として、トータルヘルスケアプログラム®︎を開発しました。
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みなさんの未来が明るいものであることを願っています。
統括院長 Dr.Ryo
参考文献
- Thiesen G, et al. “Facial asymmetry: a current review.” Dental Press J Orthod.
- Melnik AK. “A cephalometric study of mandibular asymmetry in adults.” Am J Orthod Dentofacial Orthop.
- 日本顎関節学会 顎関節症診療ガイドライン
- Peck S, et al. “Craniofacial Asymmetry in Malocclusion.” Angle Orthod.
- 廣瀬一記.「顔面の非対称と顎関節症の関連」日本補綴歯科学会誌
コラムは、ウエスト歯科クリニック、と、玉川中央歯科クリニック、の両院に、それぞれ異なる内容で掲載しています。ぜひもう一方もご覧ください。




