なぜ、倦怠感は起きるのか?歯との関係と、その解決法
2025年9月26日
倦怠感とは何か
朝起きて体がダルい、なかなか疲れが取れない。こうしたのは一般的に倦怠感といわれますが、現代人の多くが抱える悩みの一つです。医学的には、疲労とは別の症状で、倦怠感が慢性的に続くと生活の質を大きく下げるので、対策が必要となります。
ハーバード大学医学部の研究では、倦怠感はストレスや睡眠不足だけでなく、細胞レベルの炎症やミトコンドリアの機能低下も関係していることが報告されています【Harvard Medical School, 2020】。つまり、よく寝れば大丈夫、ではなく、身体の代謝や免疫が不安定になっている友いえるのです。
倦怠感は、なぜおきるのか?
スタンフォード大学の研究では、倦怠感を抱える患者の多くで免疫系のトラブルを確認しました【Stanford University, 2017】。また、オックスフォード大学の調査では、腸内環境が慢性疲労やうつ症状と関わっている可能性が示さました【Oxford University, 2019】。
夜更かしや不規則な睡眠、偏った食生活、スマホ、パソコンなどのデジタル機器による刺激なども、倦怠感を強める原因となります。心と体の生活リズムがアンバランスになると、しだいに倦怠感を積み重ねているといえるのです。
倦怠感からの解放
倦怠感を直すには、複合的な角度から、身体、心を整えていくことが大切になります。
食事の場合、地中海食や和食を意識することが推奨されています。ハーバード大学公衆衛生大学院の報告では、抗酸化作用の高い野菜や魚を中心の食事が慢性的なストレスや、疲労を緩和することが示されました【Harvard T.H. Chan School of Public Health, 2022】。
睡眠の質について、健康的な生活をする上で極めて重要な要素となります。コロンビア大学の疫学研究では、睡眠不足が慢性疲労のリスクを高め、免疫力低下にもつながることが確認されています【Columbia University, 2018】。
さらに、日常的の運動は倦怠感をやわらげる効果があるとスタンフォード大学から報告されました【Stanford Medicine, 2021】。オックスフォード大学のマインドフルネス研究センターでは、ヨガなどで行う瞑想、呼吸法が神経の過活動を鎮め、慢性疲労の改善に効果的であるとされています【Oxford Mindfulness Centre, 2020】。
噛み合わせと免疫の関係
生活改善以外に注目されているのが、噛み合わせと免疫との関係です。東京大学とスウェーデンのカロリンスカ研究所による共同研究では、噛み合わせによる粉砕能力が脳内血流を増やし、免疫領域を活性化させることが示されました【Karolinska Institute & University of Tokyo, 2017】。
また、噛み合わせの粉砕が腸内環境を改善し、免疫の強化につながることも動物実験で確認されています【Frontiers in Immunology, 2020】。つまり、奥歯でしっかり噛み砕き、キチンと粉砕することは消化吸収を助け、免疫システムを底上げするのです。
噛み合わせのズレと倦怠感
噛み合わせのアンバランスは、食物の消化不良をおこし、栄養の吸収取を不安定なものにします。さらに片側で好んで食べていると、そのアンバランスの差を身体全身が調整しようと帳尻をあわせることから、筋肉のバランスを崩し、姿勢を歪ませます。こうした身体全体の負担が慢性的な頭痛や肩こりを生みだし、倦怠感を強めることとなります。
逆に、噛み合わせが整い、奥歯でキチンと食べ物を粉砕できるようになると、消化がスムーズになるだけでなく、腸内環境も改善され、免疫機能は上昇して安定します。その結果、慢性的なだるさや疲れが次第にやわらいでいくのです。
トータルヘルスケアプログラム®
このような複雑なメカニズムを取り込んで、その問題点をカバーする観点から生まれたのが、トータルヘルスケアプログラム®です。歯科治療の枠を超え、全身の健康と若返りを見据えて、私が開発しました。
最大100時間以上に及ぶ精密な分析で一人ひとりの噛み合わせのズレ、姿勢、筋肉の歪みなどを把握し、奥歯の粉砕能力を最大限に引き出します。食べ物は効率よく吸収され、排泄もスムーズになり、お腹も凹みやすくなります。免疫は整い、身体の奥から、整うことを目指しています。
倦怠感で悩む方には、このプログラムは薬やメスに頼らず、自然に回復へ向かうための有効な選択肢のひとつとなると考えています、
プレミアムコンサルテーション
プログラムを希望される方は、まずプレミアムコンサルテーションの受診が必須てます。初回六十分をかけ、体調や生活習慣を丁寧に伺い、プログラムの適否を一緒に判断します。これは単なる説明ではなく、倦怠感の解決への第一歩を探る大切な時間です(自由診療・税込十一万円)。
最後に
倦怠感は身体からのSOSのサインであるとお考えください。ただ単なる疲れではないので、対策が必要となります。食事、睡眠、運動、ストレスなどの改善だけでなく、奥歯でキチンと噛むことが免疫を向上されて、身体を芯から健康に導くと考えています。
そのための方法として、トータルヘルスケアプログラム®は大きな可能性を秘めた治療プログラムです。自然に倦怠感をやわらげたい方、若さ、やる気、活力などの積極性を取り戻したい方にとって、有効な選択肢の一つになると考えています。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
みなさんの健康寿命をプラス9歳に、を実現する治療の提供を心がけています。
今後のみなさんの未来が素敵になるように。
統括院長 Dr.Ryo
このコラムは玉川中央歯科クリニック(世田谷区)とウエスト歯科クリニック(目黒区)で、それぞれ掲載しています。ぜひもう一方のホームページも合わせてご覧ください。