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更年期障害は〇〇で症状改善

2026年1月6日

更年期障害のイメージとしては、多くの人は、女性ホルモンの減少によって起こる特有の体調不良、と思われるかもしれません。確かに卵巣機能が低下して、エストロゲンが急激に減少することは大きな要因になります。

しかし実際、治療をおこなう臨床現場では、更年期障害は、ホルモン変化だけでは説明できない幅広い症状も含まれているのです。少し言い換えるのなら、更年期障害は一つの病態ではなくて、心身に起こる複数の不調を集約した“総称”のような存在といえなくもないのです。

更年期障害と心理・社会的要因

更年期障害で気分が落ち込む女性

たとえば、50代のの女性が、気分が沈む、集中できない、といった理由のない疲労感に悩まされる、と訴えたとします。年齢的には更年期に当たるため、診断名としては更年期障害とされることが多いと思います。しかし、本当に更年期障害だけなのでしょうか?

職場の人間関係のストレス、親の介護、子どもの独立による、心の空白感などの心理的な、社会的な要因が大きく関与していることもあるのです。つまり、診断名は同じでも、実際には、ホルモンの影響、メンタルの影響、が複雑に入り混じっているといえるのです。

自律神経の乱れとの関係

めまいがする女性

この2つに共通する項目として、自律神経の乱れ、があります。動悸、発汗、めまい、不眠などの症状は更年期に特有といわれますが、実は、過剰なストレス、生活習慣の乱れでも同じように出現するのです。

更年期障害と精神的な疲労は、臨床上の区別が難しいことが多く、やむなく包括的に、更年期障害、と診断される傾向が多いのです。

更年期障害の治療アプローチ

ホルモン補充の薬を飲む様子

ホルモン補充療法(HRT)

更年期障害の治療法としてはホルモン補充療法(HRT)があります。のぼせや発汗、気分変動などに効果的ですが、不眠、慢性疲労、肩こり、頭痛、不安感 などの症状は十分に効果が得られないことがあります。ということは、ホルモン補充以外の治療アプローチが必要なのです。

トータルヘルスケアプログラム®︎

その一つが、身体を多面的に整えることを目的とした、トータルヘルスケアプログラム®︎、です。このプログラムでは、姿勢の歪みや噛み合わせ、呼吸の状態、筋肉の緊張度、自律神経の働きなどを精密に分析し、完全オーダーメイドで歪みの調整を行います。重要なのは、狭い範囲での原因を特定するのではなく、複雑に絡み合った要因に総合的に、多面的にアプローチするという点で優れているといえるのです。

噛み合わせと自律神経の関係を示す研究

医学レポートのイメージ

国内の研究

噛み合わせや、姿勢が自律神経と関係していることを示す研究は、国内外に存在します。

岡山大学の研究では、矯正治療によって噛み合わせの機能が改善すると心拍変動の指標が改善して、副交感神経活動が向上することが報告されました。

神奈川歯科大学の研究では、不安定な噛み合わせをもつ人は 瞳孔対光反射の反応が鈍く、自律神経活動の低下の可能性があるとされています。

鶴見大学の実験では、マウスを不安定な噛み合わせにすると、交感神経活性が上昇して、心筋の線維化や機能低下を引き起こすことが明らかになりました。こうした研究は、噛み合わせや顎の状態が自律神経の機能やストレス反応に関係する可能性を裏付けているといえるのです。

海外の研究

ヨーロッパで行われた調査では、噛み合わせの不安定な若年成人は、日常生活への支障や心理的ストレスの影響をうけることが示されました。また、十代の青少年を対象とした国際的な研究では、不安定な噛み合わせが口腔健康への生活の質を低下させる可能性が確認されています。さらに最近の論文では、噛み合わせの問題が 自己肯定感、不安、抑うつといった心理的要因と密接に関わっていることが示されています。

これらを総合的にみると、更年期障害と診断されている人の症状の一部には、噛み合わせや姿勢といった、別の身体的要因が間接的に関係している可能性があると考えられます。

もちろん、噛み合わせを正すだけですべての症状が解決するわけではありません。しかし、ホルモン治療で改善しにくい症状に対して補完的な効果を発揮する可能性がありります。そこに、トータルヘルスケアプログラムの大きな意義があるのです。

可逆的で安全性の高い方法から試すのも有効です。スプリントなどのマウスピースを使う装置で噛み合わせを安定化させ、自律神経の指標や主観的症状の変化を一定期間観察するとか、そこに姿勢改善、呼吸法、生活習慣の調整を組み合わせていく。症状がどの程度改善するのかを一人ひとりのケースに即して検証することは可能です。ただ、マウスピースは長期間の使用ではなく、短期間の使用を考えています。

まとめ

まとめると、更年期障害は、ホルモン変化による心理的ストレスと自律神経の乱れが重なって現れることの多い、非常に複合的な状態といえます。

そのために、診断名にとらわれず、身体全体の包括的なアプローチが求めらると考えています。トータルヘルスケアプログラム®︎は、そのような包括的介入を体系的に実施できる治療プログラムであり、患者さんにとっては、どうすれば症状が楽になるか、という問いに対する一つの答えになり得ると考えています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

人に相談できない悩み、ありますよね。

病名がつかないとか、ついても大した病名ではなく、対処法がなかなか見つからない、、、、

そんな悩める方にとってトータルヘルスケアプログラム®︎は、新しい選択肢になりえると考えています。

みなさんの不調が、これで解決できると、私は信じています。

統括院長 Dr.Ryo

このコラムは、ウエスト歯科クリニック玉川中央歯科クリニックのホームページで、別の内容で掲載されていますので、ぜひ併せてご覧ください。

参考文献

  1. 神奈川歯科大学附属横浜クリニック・神奈川歯科大学による「不正咬合が自律神経機能に及ぼす影響 ― 対光反射記録による研究」(2013, kdu.repo.nii.ac.jp)。
  2. 岩山和史らの「咬合干渉付与時の自律神経機能について」(歯科医学, 70巻1号, 2007, jstage.jst.go.jp)。
  3. 岡山大学医歯薬学総合研究科の「不正咬合とストレスおよび自律神経バランスの関係」(KAKENHI PROJECT 22592331, 2011, kaken.nii.ac.jp)。
  4. 鶴見大学歯学部による「咬合不調和が心臓線維化、心筋細胞のアポトーシス、心機能ならびに自律神経調節に及ぼす影響」(日本臨床生理学会雑誌, 55巻1号, 2025, jstage.jst.go.jp)。
  5. European Journal of Orthodontics に掲載された “Relationship between impacts attributed to malocclusion and psychological stress in young Japanese adults”(2011, academic.oup.com)。
  6. 同誌に掲載された “Malocclusions and quality of life among adolescents: a systematic review and meta-analysis”(2023, academic.oup.com)。
  7. MDPI に発表された “Mental Health and Malocclusion: A Comprehensive Review”(2025, mdpi.com)。
医院名
医療法人社団聖和厚生会 ウエスト歯科クリニック
所在地
東京都目黒区鷹番3−7−6 2階
電話番号

03-5725-2251

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