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口臭の原因 実はここだった!

2025年12月16日

みなさん、こんにちは。Dr.Ryoです。今回のテーマはこちらです。

口臭の原因 実はここだった!

誰にでも一度は経験があるのではないでしょうか?

人と話しているときに 相手の表情がわずかに曇ったような気がしたり、ふとした瞬間に 自分の口から不快なにおいがしていないか心配になる、ということです。

口臭は自分では気づきにくいのに 他人には強く伝わる、デリケートな問題です。

口臭対策として、マウスウォッシュ、ガムでごまかしている人も多いでしょう。

しかし、それでは、一時的に香りを重ねているだけで、根本的な解決にはなりません。

本当の原因を探して、改善させる必要があります。

口臭と、誤解

口臭が気になる男性

口臭にはいくつかの種類があらのをご存じでしょうか?

食事や飲酒による一過性の口臭、 胃腸の不調からくる口臭もありますが 、最も多いのは口の中が原因となる口臭です。

口の中の原因としては、歯垢、歯周病 、舌苔、 唾液の減少が関係します。

口臭対策といえば、歯磨き、マウスウォッシュ、ですが、それらは一定の効果があるのですが、本質的な問題の解決にはなっねいません。

本当の原因は、もっと根本的な要素があふからです。例えば、噛み合わせ、唾液、免疫、といった要素です。

大学の研究から見る

大学での研究のイメージ

東京大学2001年の研究

2001年の東京大学医学部口腔生理学教室の研究では 噛み合わせのズレが長期的に咀嚼効率を低下させて、唾液の分泌量にも影響することが明らかにされました。

物を粉砕する能力が不十分だと、口の中に食べかすが残りやすくなって、細菌が繁殖して口臭の原因である、揮発性硫黄化合物というガスを発生させます。

噛む刺激が減ると、唾液が出にくくなり 口腔内の自浄作用が弱まって、 においが強くなっていきます。

この研究では 軽度の噛み合わせの異常の場合、その状態に慣れてしまい、本人の自覚がなくなるのですが、着実に物の粉砕能力と唾液の分泌は落ちていって、口臭のリスクが増すことが示されました。

つまり、口臭は口の清掃不足ではなく、機能的な低下と関係しているのです。

東京医科歯科大学2003年の研究

2003年の東京医科歯科大学歯学部の研究では 唾液の分泌量と口臭の強さに、関連があるとされました。

唾液には口の中を洗い流して、 細菌の増殖を抑える作用があり、分泌が減少することで、細菌が舌や歯周ポケットに定着しやすくなって 不快なにおいが発生するのです。

この研究では 特に高齢者が、唾液の減少が顕著で、 口臭の悩みをもつ方が多いようです。

また、唾液量が少ない人ほど味覚の感度も低下して、食事の楽しみを損なってしまいます。

つまり、唾液はただの潤滑液ではなく 口臭と味覚を支える役割を果たしているのです。

京都大学2005年の研究 

京都大学大学院医学研究科の2005年の研究では 不安定な噛み合わせや、唾液の分泌の低下が身体全身の免疫機能に影響を及ぼして、 口の中の炎症や歯周病を悪化させることが報告されました。

歯周病が進行により、歯肉からの出血や膿に含まれる成分が強いにおいをだして、慢性的な口臭の原因となるのです。

この研究は、口臭が口の中のの不快な臭いをだすということだけではなく、全身の免疫の低下と連鎖していることを示しました。

つまりら口臭対策はエチケットではなく 健康管理そのものにつながっているといえるのです。

日常生活に現れるサイン

口臭を感じて鼻をつまむ女性

口臭が強くなるには 、いくつかのサインがあります。

例えば、

  • よく噛まずに飲み込む習慣がある
  • 片側でばかりで噛む
  • 口が乾きやすい
  • 朝起きると口の中がネバつく
  • 人に匂うと指摘されることが増えた

これらは噛み合わせや唾液の分泌機能が低下しているサインであって、このことを放置すれば口臭だけでなく味覚や免疫にも影響を及ぼすのです。

根本改善に必要なアプローチ

噛み合わせのイメージ

口臭をなくすには、歯磨きやマウスウォッシュだけでは十分ではありません。

根本的には噛み合わせを整え 物の粉砕能力を改善して 唾液の分泌を促す必要があるのです。

さらに口腔内の炎症を防ぎいで、免疫機能を維持することも大切です。

それを実現するするには、専門的な分析と包括的なケアが必要になります。

そこで注目されるのがトータルヘルスケアプログラムです。

このプログラムは 歯並びや見た目を整えるだけでなく 咀嚼機能 、噛み合わせ 、を精密に分析し 改善を目指す包括的な治療プログラムです。

自分では気づかない噛み合わせのズレを客観的に評価し 必要に応じて調整を行います。

その結果として、口臭の根本原因が改善され 食事の楽しみや健康的な生活を取り戻すことができるのです。

私はこのプログラムを単なる歯科治療としてではなく 、本当に悩んでいる人にとって必要な解決策であると信じています。

最後に

口臭は誰にでもおきる問題ですが、 その原因は意外なほど深いもので、 噛み合わせ、唾液、免疫といったものが関わっています。

東京大学 、東京医科歯科大学 、京都大学の研究は 口臭だけでなく、それには機能低下が関係していることを明確に示しています。

そのために、根本から整えることが大切であると考えています。

口臭の原因 、実は、その答えは口の中のの健康にありました。

そしてトータルヘルスケアプログラムは その改善のために用意された有効な道しるべです。

私は一人でも多くの人が 、美味しく食事を味わい 健やかに暮らせるよう願っています。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

みなさんの未来が輝かしいものになることを。

健康寿命と平均寿命は、その差が約10年あります。

その差をなくすために、日々、診療をしております。

お困りなことがあれば、ご相談ください。

統括院長 Dr.Ryo

このコラムは、ウエスト歯科クリニックと、玉川中央歯科クリニックで別の内容で掲載しています。

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参考文献

  • 東京大学医学部口腔生理学教室 噛み合わせと咀嚼効率および唾液分泌に関する研究 2001年
  • 東京医科歯科大学歯学部 唾液分泌量と口臭および味覚感受性の関連 2003年
  • 京都大学大学院医学研究科 咬合不全と唾液分泌低下が全身免疫に及ぼす影響 2005年
医院名
医療法人社団聖和厚生会 ウエスト歯科クリニック
所在地
東京都目黒区鷹番3−7−6 2階
電話番号

03-5725-2251

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