矯正後は、トータルヘルスケアプログラムをするべき医学的理由
2026年2月3日
みなさん、こんにちは。医療法人社団 聖和厚生会 統括院長 Dr.Ryoでございます。
今回のテーマはこちらです。
矯正後は、トータルヘルスケアプログラムをするべき医学的理由
歯列矯正は、歯並びを整えて、見た目や咀嚼機能を改善する素晴らしい治療だと考えています。歯が美しく並ぶことは、その方自身に自信を与えて、健康寿命にも良い影響を及ぼすと思います。
しかし、矯正が終わったあとに、なんとなく噛みにくい、首や肩がこる、気持ちが落ち着かない、原因不明の体調不良になるといった声が出ることも珍しくありません。
それは、矯正治療は歯の並びを改善する治療ですが、ほんのわずかな上下の歯の噛み合わせのズレ が残ることがあることから、起こります。そして、その小さなズレを放置することで、時間の経過とともに全身に歪みを生じさせて、心身の不安定につながる場合があるのです。
わずかな噛み合わせのズレが体へ影響

実は、見落とされがちになりますが、歯の噛み合わせのわずかな変化が、筋肉や骨格、神経に大きな影響を与えることがあるのです。
- 筋肉の緊張
シドニー大学の研究は、不安定な噛み合わせが首や肩の筋肉に過剰な緊張を与えて、慢性疼痛の原因になると報告【University of Sydney, 2015】。 - 姿勢の歪み
フィレンツェ大学の研究は、噛み合わせのズレが姿勢制御に影響を及ぼして、体幹のバランスを崩すと確認しました【University of Florence, 2016】。 - 全身の代償作用
つまり、小さな咬合のズレを補うため、首・腰・膝などに無理がかかりって、全身のゆがみや痛みに発展することがあります。
矯正で歯列が美しく整ったとしても、このわすズレを放置すれば、体には無意識に負担がかかり続けるわけです。
自律神経と脳血流

心も、噛み合わせの影響を強く受けます。
- 自律神経の乱れ
ミシガン大学の研究では、噛み合わせの不安定さが交感神経を過剰に刺激して、不安感や緊張感を高めることを示しました【University of Michigan, 2013】。 - 脳血流の低下
ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(UCL)の報告では、噛むことが前頭前野の血流を増加させて、感情の安定、集中力の維持に役立つことが確認されました【UCL, 2016】。もし、矯正後に奥歯で十分に噛めない状態が続けば、この効果が十分に得られないということになります - ホルモン分泌の影響
九州大学の実験では、咀嚼が脳内セロトニンを増加させることが確認されました【Kyushu University, 2013】。セロトニンは、俗に、幸せホルモンと呼ばれ、精神の安定に不可欠なホルモンです
これらは、矯正後のわずかな噛み合わせのズレでも、放置すれば、心の不安定やイライラの原因 になる可能性があるということを示しています
矯正後に必要な、仕上げ

矯正が終わればゴールと思いがちですが、実際には、そこからが本当のスタートともいえます。
なぜなら、矯正は、歯並びを美しく整える治療であるだけであって、全身の健康バランスを保証するものではないからです。
矯正後は、歯や骨格が、わずかなズレや不安定さを生じやすい時期でもあります。
そこで必要となるのが、全身を統合的に整えるアプローチである、トータルヘルスケアプログラム® なのです。
トータルヘルスケアプログラム®
このプログラムは、噛み合わせ、姿勢、筋肉、生活習慣を総合的に分析して、一人ひとりに合わせて調整を行う包括的治療になります。
- 最大100時間以上の精密分析
- 奥歯の粉砕能力を最大限に引き出す
- 咀嚼から脳血流・自律神経・ホルモンバランスを安定化
- 姿勢や体幹のバランスを整え、筋肉の緊張を解消
その結果、矯正後に残る、不安定さを調整することで補い、心身を、最高のパフォーマンス、に導くことができるのです
人生をより豊かに
矯正は、見た目の美しさ、基本的な咀嚼機能の回復、を実現しますが、そこに トータルヘルスケアプログラム® を加えることで、体が軽く動きやすくなり、心が安定し、集中力が高まり、疲れにくく、睡眠の質が上がりやすくなるだけでなく、仕事や学業、スポーツで最高のパフォーマンスが出せる、といった効果が期待できます
つまり、矯正の成果を、最大限に活かす、ためには、噛み合わせ、体、心を統合的に仕上げる必要があるわけです。
その一歩が、トータルヘルスケアプログラム® になるのです。
最後に

矯正治療の後、わずかな噛み合わせのズレを放置すると、体の歪みや精神の不安定さへとつながってきます。
しかし、それを改善して適切に整えれば、心身のバランスが高まって、人生の質そのものが大幅に向上するのです。
歯を並べることはゴールではなく、豊かな人生をつくるためのスタート になります。その、仕上げ の意味で、矯正をした方は、トータルヘルスケアプログラム® を受けることを強くお勧めしたいのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
このコラムでお伝えしたことを、さらに学びたい、専門的なサポートをうけたいと、感じられた方には、私が30年の臨床と研究をもとに開発した、トータルヘルスケアプログラム®︎.や、健康づくりの入り口となるプレミアムコンサルテーションをご用意しています。
みなさんや、みなさんのご家族、ご友人の健康を支える選択肢のひとつとして、詳細をが確認ください。
次回も、みなさんの健康に役立つお話しをお届けできれば幸いです。
Dr.Ryoでした。
コラムは、ウエスト歯科クリニック、と、玉川中央歯科クリニック、の両院に、それぞれ異なる内容で掲載しています。ぜひもう一方もご覧ください。
参考文献
- University of Sydney. (2015). Occlusal discrepancies and chronic musculoskeletal tension.
- University of Florence. (2016). Occlusion and postural balance regulation.
- University of Michigan. (2013). Bite instability and sympathetic nervous system activity.
- UCL (2016). Mastication and prefrontal cerebral blood flow in humans.
- Kyushu University. (2013). Mastication and serotonin release in the brain.




